男性介護職員の方の大きな悩みの一つが、女性介護職員との人間関係になると思います。
男性の介護士が増えているといっても、施設で働く介護職員の全体の3割に達するかどうかという数になります。
そのため、介護施設の職場は、女性の中心の職場となっていることが多いです。
おそらくですが、「女性に囲まれながら働くのに慣れている」といった、人はなかなかいらっしゃらないと思います。
どのような点に注意して働いて行けばいいのかと頭を悩まされる人の方が多いと思います。
ここでは、男性介護職員が介護施設で働く上で、どのような面で注意しながら働いた方がいいのかを詳しく述べて行きたいと思います。
女性介護職員は男性介護職員をどのように見ているのか
女性介護職員の立場からしたら、入社したばかりの男性介護職員に対しては、不安と期待の半々を抱えていることが多いです。
未経験者で年上の場合ですと、教育係になる女性介護職員の立場としては、やりにくさを感じさせてしまう可能性は十分あると思います。
男性の方のプライドを傷つけないか。年下の女性が先輩ということで不満を感じたりしないかといった点に対して不安を感じる人もいらっしゃいます。
そして、男性の方が注意すべきなのは、年下だろうが、年上だろうが、自分が後輩であると自覚しながら、真面目に仕事を覚えて行く姿勢をとる事です。
仕事を教えて貰う立場であることを忘れないようにしましょう。
一方で、男性というだけで、「仕事ができる」というレッテルを貼ってくる人もいるので、なかなか仕事が覚えられないと、妙に対応が雑になったり、ミスに対して厳しい口調で叱ってくるケースもあります。
男性介護士が「仕事ができる」というイメージを女性介護職員が持つ理由としては、やはり長期的働き、出世して行く人は、男性が多い事が影響しているのではないかと思います。
女性の場合は、結婚や出産で離職しやすいですし、家事や育児から出世を望まない人もいらっしゃいます。
そのため、施設長として現場と施設運営の両方をしている男性を基準にしている女性介護職員が多く、始めから期待値が非常に高いこともあるのです。
しかし、誰もが最初から仕事をできるわけではないですし、覚えて行く速度にも個人差はあります。
もしかしたら、期待外れということで、ガッカリさせることもあるかもしれませんが、それでもしっかりと仕事を覚えていき、戦力になれば、一緒に働く仲間として見られるようになります。
未経験者の場合は、男性・女性関わらずに、仕事に慣れるまではお荷物になって当たり前です。そして、周りに対して負担を与えることで、多少の不満を与えることは、避けて通れません。
そこで、心を折ってしまわずに、一つ一つ成長してけるようにしましょう。
また、本気で仕事に取り組んでいれば、その姿勢は周りも見てくれますし、評価もしてくれます。
ビジネス思考にならないように注意する
女性介護職員に嫌われたりする男性介護職員の特徴の一つとして、ビジネス思考に走り過ぎてしまう傾向があります。
介護職の仕事は、労働でありボランティアではないので、介護をビジネスと考えることは悪くありません。
ただし、福祉に属する仕事であり、高齢者の方に笑顔で接しながら、介護を通して高齢者の方にも笑顔になって貰って、人生をより良いものにする仕事になります。
そのため、介護をしながら時間が許す限り会話したり、高齢者の方が介護職員の介助に対して非協力的でも、無理強いなんて絶対にせずに、お願いして行くスタイルが大切になります。
しかし、男性の場合、特に会社員として働いた方の場合ですと、入居者である高齢者の感情よりも、決められた仕事をして行く事を優先してしまい、効率主義の介護になってしまうこともあります。
時間に沿った介護が悪い訳ではありませんが、お客である高齢者あっての介護の仕事でもあります。
ビジネス思考に走って、高齢者第一の介護をおざなりにすると、高齢者の不満も溜まり、結果的に他の介護職員がフォローすることになったり、大きなクレームの原因になります。
そのため、周りの介護職員と協力しながら、高齢者を最優先に考えた介護できるように心がけましょう。
男性は傾向として論理的な思考をするので、どうしても仕事の効率性を優先したくなりますが、介護は効率が最優先の仕事ではないので、他の介護職員の仕事を良く見えながら修正していくようにしましょう。
そして、必ず笑顔を忘れない事と、協力してくれた介護職員にお礼の言葉も忘れないくださいね。
派閥争いに巻き込まれないようにする
介護施設によっては、女性同士で派閥があることもあります。
女性が3人以上いれば、グループが作られるとも言われており、明確な派閥がなくても、仲の良いメンバーなどは働いていると、何となく知る事ができます。
どうせなら女性介護職員の方達と仲良くなりたいと思ってしまうのが本音だと思うかもしれませんが、派閥同士であまり雰囲気が良くない場合は、片方に入れ込むと、面倒事の種になります。また、男性ということで目立つので、変な噂が流ると働きにくくなります。
グループができていても、職場全体としては皆仲が良い職場がベストなのですが、そうでない職場もあるので、必要に応じて中立でいられるように、仕事をする上で問題のない人間関係を意識した方がいいこともあります。
この辺りの見極めは非常に難しいですし、男性側からしたら判断が難しいと思います。
そのため、中立の立場というのは、女性間で特定の人物の陰口などを言っている場合は、関わったりしないようにしながら、誰にでも普通に話しかけて貰えるような立場になります。
とりあえずは、真面目に仕事をしていくことを心がけて下さい(笑)
体は鍛えておいた方がいい
男性というだけで、本当に力仕事を沢山押し付けられます。
他にも男性介護職員がいれば分担できますが、自分だけだとかなり負担が重いです。
そして、男性だからといって腕力や体力に自信がある人ばかりではないと思います。しかし、だからといって断って、女性介護職員にして貰う訳でにもいかないのが現実です。
そのため、少しずつ体を鍛えたり、後は腰に負担が掛かりにく身体介護の方法や、腰のメンテナンスのためのマッサージなどには注意を払っておくことをオススメします。
女性介護職員の方に頼って貰える立場でいられる機会を増やすためにも、男として心掛けておきましょう。
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