保育園に預けている子供を迎えに行くために残業はできない。
残業で遅くなったら家事が疎かになって、家族に迷惑をかける。
理由は人によって異なりますが、このページを見ているという事は、残業代よりも残業なく帰宅できる職場環境で働きたいはずです。
特にお子さんがいるのでしたら、残業が発生することで、自分だけではなく、家族にも負担を押し付けてしまうので、例え残業代が出たとしても、絶対に避けたいはずです。
まず結論から言いたいのですが、現場の役職のない一般介護職員として働くなら、そもそも本来は残業は発生しにくいです。
え!私は、介護職員として毎日残業していますよ!
それって、パートの話では?
いえいえ、パートでも正社員でも、役職のない介護職員は、緊急のことがないのでしたら、シフト通りに帰宅できるのが当たり前です。
もし、残業をしているのでしたら、その職場は、介護業界の中でも少数派だと思いましょう。
サービス残業なんだけど……というかたでしたら、それはブラックな職場に就職してしまったと思ってください。
転職を検討しましょう。
残業は断ることができるのか
介護職員の残業は業界全体では少ないですが、指示されるケースがない訳ではありません。
36協定を結んでいて、雇用契約書にも時間外労働に関する項目が記載されているのでしたら、基本的に残業を断ることはできません。
そのため、残業を少なくして働くなら、面接の段階で月の残業時間の平均を聞いて、どれくらい残業が発生するか、しっかりと確認しておくことが大切になります。
曖昧な返事をされたり、信頼できるないと感じたのでしたら、就職することは避けるべきと言えます。
面接の段階では、残業なんてほとんどないと言っていたのに、いざ入社してみたら、残業命令をされる……と入社したことを、後悔する介護職員の方も少なくないので、信頼できない施設に入社しないようしましょう。
例外的に、介護や小さい子の育児、、体調不良などの理由があれば断ることができますが、残業を断り続ける環境だと、どうしても人間関係の面でギクシャクしてしまいます。
そうならないためにも、そもそも残業がない職場で働くようにすることが大切です。
残業の少ない介護施設なんてあるのか
人手不足の介護施設で残業が少ない職場なんてあるのかと思ってしまっている人もいらっしゃると思います。
最初に述べたように、あります。
そもそも、残業をさせれば、割増賃金によって人件費が膨れ上がって行くリスクもあるのですから、企業としては避けたいのです。
しかも、主婦の方も多い職場で、残業を常態化させれば、それこそ人材の流出に拍車をかけることになります。サービス残業など言語道断です。
だったら、介護職員をしっかりと雇って、残業が発生しないようなシフトで働いて貰った方が、経営者側も安定して施設を運営できるのです。
最近は、都市部を中心に介護施設同士の競争も激しくなっており、介護士を確保するために、施設側は必死です。
だからこそ、コストが重い派遣介護職員の需要も多いのです。
そのため、介護士が働きやすい残業が無い職場、少ない職場を探すことは決して難しくないです。
それどころから、正社員で年間休日数が120日を超える職場だったり、有給休暇を気軽に使える職場など、待遇の良い職場も増えています。
問題なのは、体力のある職場と体力のない職場があること。そして、経営者が無知で、人件費をギリギリに抑えて、目先の利益を優先している職場もあることです。
簡単に言えば、ホワイト企業寄りの介護施設なのか、ブラック企業寄りの介護施設なのかを、しっかりとあなたが見極めることができるのかが大切になります。
ホワイト企業の介護施設を見極めるには
絶対にブラックではない介護施設だと見極めることは難しいです。
求人や面接では残業はほとんどないと言われて入社したのに、実際は残業を命令されてなかなか帰れなくて、
入社前に言っていた話と違うじゃないか!
と心で叫びながら働く介護職員は少なくありません。
しかし、リスクを下げて、ホワイト寄りの介護施設に入社する方法はあります。
自分で求人を探すなら、残業時間や給与の内訳、休日数や福利厚生などが、具体的に記載されている求人に絞ることです。
ホワイト企業程に、待遇が充実していますし、介護職員が魅かれる条件を事細かに記載して、応募数を増やそうとします。
注意点としては、応募条件が多少厳しことが多く、介護福祉士の資格を持つ者に絞っていたりすることもあります。
一方でブラック企業の場合は、魅力的な条件を提案できないどころから、知られると応募者が激減するような情報(サービス残業の存在や資格手当の低さ、休日数の少なさ)が多い事から、記載が少ないシンプルな求人になりやすいです。
曖昧な「アットホーム」な職場、「笑顔溢れる職場」といった条件面とは関係な謳い文句で誤魔化すこともブラックな職場の典型例と言えます。
アットホームといった記載がされていたらブラックという訳ではないですが、条件面が曖昧だったり、情報が少なぎるならブラックだと思った方がいいでしょう。
残業を少なく済ませたいのでしたら、求人にほぼ残業がない、あっても平均残業時間は月4~8時間程度などと、具体的な数字が記載されている求人を選ぶようにしましょう。
もちろん、面接の時にも確認して、本当に信頼できるか見極めて下さい。これでも、絶対ではありません。実際に働いたら求人通りではないこともあります。
それでも、リスクは大幅に下げることはできると思います。
転職エージェントを利用する
ハートフル介護といった転職エージェントを利用することがオススメです。
介護業界に特化した転職エージェントの中でも、残業時間が少ないホワイトな介護施設の求人を中心に扱っているのが、ハートフル介護になります。
月の残業時間が数時間、または全くないような職場を中心に扱っているので、家庭との両立を考えている人や、プライベートを大切にしたい人にオススメです。
残業代をガッツリ稼ぎたい職場を探している人にはオススメしにくいですが、もし自分の時間を大切にしたいと思っているのでしたら、ハートフル介護で求人を探しましょう。
自分で探すのと違って、担当のスタッフが求人に記載されていない職場の雰囲気や離職率なども、調べられる範囲内で調べてくるので、安心して応募できるのも転職エージェントのメリットと言えます。
本気でホワイト企業の介護施設で働く事を考えているなら利用しましょう。
⇒【ハートフル介護士】介護職のためのホワイト企業への転職・就職サポート
注意点としては、扱っている求人の地域が限定されているので(ハートフル介護は関東中心になります)、必要に応じて他の信頼できる転職エージェントも利用してください。
⇒ずっと働きたくなるホワイト企業が運営している介護施設を探す方法
出世を考えるなら残業は諦める
パートや、役職のない介護職員として働くなら、残業が少ない条件で働けますが、施設長やエリアマネージャーといった役職持ちになると残業はどうしても発生しますし、事務処理、会議、利用者家族との面談、研修などから数時間程度の残業では済まないことがほとんどです。
そのため、施設長や介護主任などを目指すなら、残業は諦めるしかないと思った方がいいです。
ただし、体調を崩しかねないような長時間労働なら話は別です。
限界に関しては人によっても異なるので何とも言えませんが、体の疲れが全く取れない労働がずっと続くような職場からは逃げて下さい。
ブラックな職場で出世しても意味がありません。
残業時間が常識的な範囲内なのか否かを見極めることも、介護職員に限らずに労働者に限らずに大切なことです。ましてや、サービス残業で長時間酷使されるようなことはあってはなりません。
労働者として働く上で欠かすことができないのは、自分の職場環境と待遇は自分のキャリアに相応しいのか、他社と比べて見劣りしている職場ではないのかと疑い、時折他社と比較することです。
思考停止で働き続けることのないようしましょう。
訪問介護のヘルパーとして働く事も考える
非常勤として働くなら、施設介護に拘らずに、訪問介護のヘルパーとして働く事も考えましょう。
基本的に、登録しているヘルパーが空いている時間に訪問介護の依頼を頼むので、予定を狂わされることも少ないですし、訪問介護をしている時間も明確に決まっていますし、延長される事も少ないです。
ケアプランに記載されている内容だけを基本的にヘルパーはするので、延長でケアプラン外の仕事内容をさせられるが無い(頼まれても断るしかない)ので、予定以上の労働が発生しにくい理由とも言えます。
ただし、施設介護と違って、担当の利用者がサービス利用をやめてしまったり、空き時間が発生するも多く、効率良く稼げるかと言われると難しい部分もあります。
訪問介護と施設介護、それぞれにメリットとデメリットがあるので、あなたに合った職場で働くようにしましょう。
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