介護職員にとって、腰痛に関しては、働いて行く上で付き合っていく必要がある職業病とも言えます。
若い内は無理が利くのですが、30代、40代となると、腰の負担を考えながら働かないと、ギックリ腰によって仕事ができない状態になってしまいます。
また、ギックリ腰ではなくても、普段の仕事の負担から、朝になってみると、腰が痛くて起き上がれない……なんて事態に、頭を抱えることになる事もあると思います。
そうなると、整体院などにいっても急に改善するわけではないので、休むか、無理をして出勤することになります。
腰痛の症状が酷いなら有給休暇で休む
立ち上がる事も出来ない程に症状が悪いのでしたら、有給休暇で休む以外の選択はないと言えます。
問題なのは、ギリギリで出勤できるかもしれない……というラインになると思います。
「動けるのに、腰痛という理由だけで休むのは……」
と思ってしまって、無理に出勤することを選ぶ人も決して少なくないです。
この辺りのギリギリのラインは個人の症状によっても差があり、今日出勤してもギリギリ度合いは変わらず、整体院などに通ったり、プライベートでも腰のケアにより力を入れることで改善していけるケースもあります。
しかし、ギリギリの状態で更に仕事をしたことで、更に悪化して、翌日は立ち上がれない程に悪化するケースもあります。
そう考えると、有給休暇を使用して、腰のケアに力を入れて、今後のメンテナンスも考え直すことが、一番だと言えます。
腰痛で休むと言いにくいなら仮病も考慮する
腰痛で休むと電話で休みにくいのでしたら、風邪や熱などを理由にしてもいいと思います。
やはり腰痛で休むと伝えるよりも、風邪や熱といった理由を伝えた方が辛さ、そして利用者に風邪をうつすリスクを伝えることができるので、休みやすいと言えます。
ただし、仮病として休む場合は、外出した際にバレたりすると、信用を失うことになるので、整体院などに通う場合ば注意するようにしましょう。
仮病を使う場合は、職場が腰痛で休むことができる職場なのかどうかを考え、リスクについても納得した上でとる手段と考えて下さい。
なお、風邪、熱でも出勤しろという職場だったり、そもそも働き続けることをオススメしません。
病気をうつすリスクがあるのに、出勤を要請するようなブラックな介護施設で働き続けることは危険だと思いましょう。
腰痛を悪化させない働き方と職場選び
介護技術が上がって行けば、自然と腰への負担が軽い介護のやり方を覚えて行く事になると思います。
しかし、介護施設の種類によっても、腰の負担が重い仕事が多いかどうかは変わってきます。
特別養護老人ホームといった要介護度が高い施設の場合は、寝たきりの方や、車いす移動の方も多く、身体介助の頻度が多いです。更に言えば、入居者も多いので、更に腰の負担が重い身体介助が増えるとも言えます。
逆に、自立して行動できる人が多いような、グループホームなどの施設は、比較的に身体介助の仕事が少ないです。
また、サービス付き高齢者向け住宅などの職員は、そもそも介護の仕事割合が少ないので、それだけ腰痛が悪化する危険性が低いとも言えます。
そのため、腰痛の負担を考えるなら、介護施設の種類も検討した上で就職先を選んでもいいかもしれません。
メンテナンスを忘れないようにする
介護職員にとって腰痛は職業病です。
そのため、整体院などに通って、腰痛が悪化しないように、体のメンテナンスをすることは忘れないようにしましょう。
また、個人差もありますが、30代を超えると、ギックリ腰になる可能性も上がって行きます。
そのため、介護施設の重い備品などを運ぶ際やなどは、無理をせずに、周りに手助けして貰うようにしましょう。
ギックリ腰になると、仕事どころではなくなりますし、数日間は介護の仕事なんてしてはいけません。介護職員にとっても、入居者にとっても危険です。
そのため、まだギックリ腰になっていない人は、「自分はまだ大丈夫」と思わずに、注意するようにしましょう。
なお、私が初めてギックリ腰になったのは、25歳です(笑)
20代でも普通にギックリ腰になりますし、本当に仕事どころではなくなるので注意してください。
冬の時期でもあったので、翌日は更に地獄だった記憶があります。
そうならないためにも、介護の仕事をする際は、無理をしないことも大切にしましょう。
仮に悪化させてしまった場合は、必要に応じて有給休暇などを使って、体を休めることも忘れないようしましょう。