時折ですが、介護職は低学歴の人が就職する場所……という言葉をネット等で目にする事があります。
低学歴の基準をどのような基準にするかでも変わりますが、高学歴の方が多い業界ではないのは確かです。
理由としては、福祉系の専門学校に通って、資格を取得した方が就職する人が多いからです。
専門卒と大卒なら、どうしても大卒の方が高学歴と判断されることが多いですし、求人などで高卒・専門卒・短大などは一括りにされやすいですが、大卒は別にされやすいです。
大卒の方が応募できる求人も、総合職といったキャリアアップしやすい職種につきやすいといった多くのメリットがあります。
ただし、福祉系の専門学校に通っていれば、将来的に目指す資格を取得しておくことができ、スムーズに就きたい仕事に就職しやすいといったメリットもあります。
また、専門学校ではなく、普通の4年制大学に卒業して、介護士になる人もいらっしゃいます。
聞いたことが無いような大学を卒業した人から東大生まで、大学のレベル関係なく介護職として働いています。
「東大卒業して、介護職として働いているのか?」と思う人もいるかもしれません。実際に、私も東大や早慶卒業の人と一緒の職場で働いことがありますし、少しだけ驚いた記憶があります(笑)
介護職を卑下しているわけではありませんが、沢山の選択肢がある中で介護職を選んだ理由は、やっぱり気になってしまったからです。
なお、東大生の方は現場の介護職の経験から始めて、将来的には起業するか、それとも出世していって、今の介護の現場のあり方を改善していって、利益をより稼ぎ、現場にも還元していける仕組みを作りたいと言っていました。
詳しくその話を聞いている時に、やっぱり見ている視線の角度などは私とは少し違うな~と感心した記憶があります(笑)
それで、劣等感を感じることもありませんでしたし、相手も東大であることを自慢することも一切なかったので、普通に良い人間関係を築きながら働きました。
介護職は専門卒で働き始めるのだから劣等感を感じる必要ない
専門学校に通う人は、将来的にやりたい道を見つけた人になります。
だったら、選択肢が増やせる一方で、一つのことに集中するのが難しい4年生大学などに「とりあえず通う」よりも、より夢や目標に近道ができ、資格取得のフォローなどをしてくれる専門学校に通うことは理にかなっています。
専門卒が低学歴と言われることもありますが、結局は就職を目指す業界でマイナスにならないなら問題ありません。
どちらにしても、学歴なんて就職して、仕事を始めたら関係ないのですから、いちいち気にする必要はありません。
もし、介護職を目指している方や、既に働いている方で、学歴を気にしているのでしたら、あまり周りの目は気にしないことです。
仕事に誇りとやりがいを持ち、しっかりと仕事の結果に見合った給与を貰っていくことが大切なのです。
良くも悪く自分の現状に不満を抱える人が学歴に固執する
今の仕事が上手く行かず、打開策を見つけることも、見つける向上心も無くなって、過去を振り返って、過去の成功や自慢できる称号を前面に出さないと自分を保てない人程に、高学歴であったことを自慢し、低学歴な方を自分よりも下にさせようとします。
それ以外で勝てるものが無いからです。
仕事が上手く行っているなら学歴を前面に出す必要はないからです。だから、社会人にもなって学歴を過剰に自慢し、相手の学歴を見下すような人の言葉は右から左に流していいです。
一方で、仕事をある程度成功させて、落ち着いてしまった方が、自分の学歴の低さに対して後悔することもあります。
成功している芸能人の方などが、偶に学歴に対してコンプレックスを持っていることを零すことがありますよね。
これを聞いて、学歴は年を重ねた後でも、やっぱり社会的地位を左右するんだ!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
私の個人的な意見を言えば、それは少し違うと思っています。
成功して、昔をゆっくりと振り返る余裕ができた人だからこそ、学歴を改めて見つめることができるのだと思います。
要は、現在の仕事や仕事によって得た社会的地位に不満がないからこそ、過去のしこりであり、一応は付きまとっている学歴に目を向けてしまっている……ということです。
たぶん、仕事が上手く行っていて、目標にグイグイと向かっていけている若い人などは、自分の学歴を気にする余裕も暇もないと思います。
芸能人でも、中高年になって大学や大学院に挑戦することを本気で考えられる余裕を持っている人なんて少ない極わずかです。そう考えると非常に羨ましいですよね(笑)
だからこそ、良くも悪くも自分の学歴に対して、自発的に固執してしまうのは、自分の現状に不満を感じている人になるのです。
そして、成功を収めている人は、アクティブなので、本気で学歴を更新させて、コンプレックスを解消しようとしますし、停滞していて、諦めてしまっている高学歴な人は、学歴だけが最後の砦……となっていることが多いです。
そのため、普通に働いていて、周りに言われなければ、学歴のことなんてどうでもいいと思っている人は、本当に気にしなくていいと思います。
特に介護職として働いているなら、一緒の職場の人が学歴について色々と言ってくることは少なく、言われるとしたら、外部のそれ程仲がいい訳でもない人になると思います。
気にするだけ損です。
また、これから介護職に就職するか迷っている人の中には、大卒なのに介護職につくのかと言われる人もいるかもしれません。
私からは自分の後悔のない選択をしてくださいとしか言えません。
4年制大学の方が新卒で介護職を目指す場合の注意点
社会に出ると、学歴の価値は大きく下がりますが、一方で社会に出る前の新卒の就職活動では、学歴は大きな意味を持ちますし、高卒、専門卒、大卒といった括りだけではなく、在学している大学ブランドも重要な価値を持ちます。
新卒でしか入社が難しい企業もあります。
一方で、学歴がそれ程重要ではない介護職は、新卒ではなくても挑戦できます。
もし、あなたが4年制大学の名門に通っているのでしたら、「本当に介護職でいいのか?」と言う周りの心配する声は、本音だと思いますし、私自身も本気で介護業界で働く意思がないのでしたら……「もっと業界研究をして、他に本気で挑戦してみたいことが無いのか考えてみたら?」と言うと思います。
威張れる学歴があるなら、社会に出て価値が下がって威張るのではなく、しっかりと価値が認められている時に活用すべきです。