介護職員の正社員として働いている人だったら、他業界に転職することを考えた事があるのは、1回や2回では済まないと思います。
それでも、介護の仕事が好き、もっと頑張って出世したいきと続けて行く人もいれば、自分に向いていないことを自覚したり、他にやりたい仕事ができたといった理由で転職する人も少なくありません。
もし、あなたが
これ以上介護職として働いのは限界だ!!
ということで他業界への転職を考えているのでしたら、自分の年齢や目標などを考えた上で、他業界に転職するかどうか決めるようにしましょう。
仕事の忙しさと給料が割に合わない
利用者のトイレ介助、入浴介助、食事介助、利用者同士のケンカの仲裁、転倒しないように注意し、自分では歩けない人をベッドに移動させ、洗濯や掃除などの生活支援も行う。そして、レクリエーションなどを通して利用者を倒しませることも求められるのに、給料は高くない。
それに、シフト制なことから休日もなかなか思った日に取れず、女性中心の職場ということで、人間関係にも気を使う……そんな日々に限界を感じて、もっと仕事の負担が軽く、給料が高い職場に転職したい! と思ってしまう人も少なくないでしょう。
介護職員として働いている人が抱える不満の一つが、給料の低さといった待遇の悪さになります。
もし、仕事自体にやりがいを感じることができず、介護の仕事を続けて行くのが苦痛で、給料も割に合わないと感じているのでしたら他業界に転職することをオススメします。
無理に介護職として働き続けるメリットが、ほとんど無いと言えます。
一方で、介護の仕事にやりがいを感じながらも、将来のことを考えると給料の低さが不安だったり、休日の少なさに不満があるのでしたら、介護職員としての経験を積んで、もっと働きやすい介護施設に転職することを考えてもよいと思います。
介護施設も職場によって待遇差があり、年間休日が100日前後の職場もあれば、120日以上ある職場もあります。また、施設長まで出世して、10年程の勤続年数を積んでも年収が400万円前半の職場もあれば、年収が500万円を超える職場もあります。
そのため、仕事そのものに不満がないのでしたら、同業他社への転職を検討してみてもよいでしょう。
他業界に転職するなら少しでも若い内に行動する
他業界に転職するなら、当然ですが、少しでも若い内に転職して、経験を積んだ方が、将来に役立つと言えます。
もし、介護職の仕事を続けていくことができないと判断したのでしたら、悩み過ぎずに、素早くやりたい仕事に転職するようにしましょう。
30代、40代となると、やりたい仕事があっても、転職先を見つけるのも一苦労ですし、収入も大幅に下がるうえに、未経験の仕事になると、経験年数を1から積むことになるので、定年まで同年代と、収入面で大きな差がついたままになります(インセンティブの割合が大きい仕事は別ですが)。
そのため、他業界に転職するなら少しでも若い……できれば、20代の内に済ませるようにしてください。
逆に、30代、40代の人は、安易に他業界に転職せず、待遇面を考えるなら、介護業界で経験年数を積んでいき、待遇の良い職場に転職した方がいいでしょう。
年齢によるリスクに関しては、
上記の記事で詳しく述べているので参考にしてみてください。
他業界に転職するメリットとデメリットを比較した上で決断してください。
ココがポイント
他業界に転職するなら、若さが武器になり、キャリアを1から積み直すことになるハンデが少ない20代の内に行動する
介護業界から逃げ出せばのびのびと働けると思わない
介護の仕事が嫌になっている人の中には、介護業界から抜け出せば、自分はもっと幸せになれると勘違いしている人もいらっしゃいます。
残念ながら、どの業界にもブラックな職場はありますし、あなたにとっての介護の仕事同様に、あなたに向いていない仕事も沢山あるはずです。
そもそも、自分に適性があって、やりがいのある仕事を見つけることは簡単ではありません。
ましてや、一度も働いた事が無い新卒などになると、更に難易度は跳ね上がります。
そのため、安易に他業界に転職するのではなく、自己分析を忘れず、自分が本当にやりたい仕事、向いている仕事、絶対に向いていない仕事などを検討し、その上で転職エージェント等を利用して、ブラック企業に転職するリスクを下げるようにしましょう。
転職先もブラック企業だったり、結局介護職同様に向いていないと思えてしまう仕事に転職してしまわないようにしましょう。
ココに注意
他業界に転職するだけで今の職場で抱えている不満・不安を絶対に解消できるとは思わない。しっかりと、自己分析・企業研究をすることを忘れない!
介護職員の経験を他業界に活かせないのか
残念ながら介護技術を他の仕事で直接活かすことは難しいです。接客業で活かせるとは言われますが、あくまでも間接的であり、給料に上乗せされる経験と判断されることは少ないと思います。
そのため、介護業界から他業界に転職するということは、1からキャリアを積み直すことだと覚悟してください。
ただし、介護事務などで経理の仕事などをしていれば、他の業界の事務職の面接で、実務経験があると判断されるケースは少なからずあるかもしれません。
また、介護用品の営業や転職エージェントのスタッフといった現場で働いた体験を活かせる職場も無くはありません。
介護の経験を活かすなら、そのような職場も検討に入れてみてもいいかもしれません。
転職する事は一般的になっている
転職を勧める訳ではありませんが、転職自体は一般的になりつつあります。
ブラックだったり、将来性ない、または他にやりたい仕事が明確になっているのでしたら、他の企業に転職することは労働者として当たり前の選択です。
ただし、安易に転職することで、後悔する結果に繋がっている人も少なくありません。
転職の目的や年齢によるリスクなども忘れずに、もし本気で転職するなら、慎重に転職先を選びましょう。ただし、ゆっくりとし過ぎると、無駄に時間が過ぎて行くのも注意してください。