年金だけの収入では生活が厳しく、年金が支払われる範囲内で働きたいと思っている人の中には、介護職として働く事ができないか考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言えば、週2~3の範囲内で、介護職員、または介護助手として働ける可能性は十分あります。
国も人手不足を防ぐために、高齢者の就労を積極的に推し進めており、それは介護業界でも同様です。
シニアの方が働けるようになれば、現場の介護職員の負担を軽減するのと同時に、シニアの方の介護予防にもつなげることができます。
注意点としては、戦力になれるかどうかという点がポイントになります。
60歳以上でも採用して貰うためには
とにかく連絡して、相談してみることになると思います。
ハローワーク等利用して、介護職や介護助手の求人をピックアップしながら、求人を探していきましょう。
60歳以上だと年齢面で落とされることが非常に多いですが、根気よく選考をしてくれる職場を探していくことになります。
また、ハローワークだけに頼らず、自分でネットから求人を探して応募をしたり、電話で確認してみるとよいと思います。
そして、選考に進むことができたのでしたら、応募書類などは、当然ですが誤字脱字などは無いように確認して、自身の介護職員としての経歴をアピールするようにしましょう。
面接の時に注意して欲しいのは、やはリ「採用したら職場の負担になるかもしれない」と面接官に思われないようにすることです。
しっかりと、どのように貢献していくのかを、面接官に伝えるようにしてください。
なお、選考に進み、面接まで進んだとしても、不採用になる可能性は十分あります。何度もいうように、根気が必要になる事は覚悟してください。
試用期間で解雇・契約更新拒否される可能性
当たり前ですが、介護施設はボランティアでシニアの方を採用して、賃金を支払うようなことはしません。
そのため、戦力になれることが大前提となります。
60歳以上で採用されるとなると、生活援助の仕事が中心となり、洗濯、掃除、他の介護職員の身体介助のサポートなどが中心になると思います。
その上で、本人の体力、腕力などに問題なければ、仕事量も比例して増えて行くといった形になると思います。
そして、仕事に慣れた後は、他の介護職員の負担にならないように、職場に貢献して行く必要があります。
仕事が覚えられずに、次に何をすればいいのか分からない状態になったり、仕事のミスが多くて、むしろ仕事を増やすようなことになれば、試用期間でも解雇されることもありますし、雇用契約の更新時に更新して貰えない可能性もあります。
ただし、会社は一度採用した労働者を簡単に解雇することはできません。そのため、一度採用されたら、試用期間中でも本当に解雇される可能性は低いです。
そのため、シニアの方の採用をする際は、1年ごとの再契約で雇用契約を結んでいくことを条件にしている介護施設が少なくないです。
戦力にならないと見なされたら容赦なく再更新されす、働く事ができなくなることは覚悟してください。
60歳以上になると、どうしても体力面の不安だったり、記憶力の低下で仕事のミスが出てきますが、「仕方がない」では済まされません。
なによりも、それを言い訳にされたら、現場で働く若い介護職員の方にまず間違いなく嫌われますし、施設長も戦力になる若い人達の気持ちを優先して、シフトに入れて貰えなくなります。
そのため、任された仕事をしっかりとこなせるように、前向きに、そして全力で従事していく姿勢をとるようにしてください。
そうすれば、ミスをしたりしても、周りもバックアップしてくれますし、周りからも「頑張っている」と評価して貰える可能性も上がります。
シフトには沢山入れない
ブラック介護施設は知りませんが、一般的な介護施設は、60代以上……というよりも正社員ではなく、非正規雇用の方なら50歳以上になった時点で、少しずつシフトを減らされていく可能性があります。
特に生活援助といった掃除、洗濯といった生活援助の仕事を中心に任されるようになる程に、シフトは減って行くと思った方がいいです。
理由は簡単で、生活援助の仕事は、1日を通してずっとある訳ではないからです。
介護職員が1人で出来る仕事の負担を減らすために、わざわざ介護助手に任せるのは、人件費が勿体ないと判断しますし、それなら介護職員1人あたり給料を上げたいというのが施設側の本音です。
そのため、シニアの介護助手といった立場の方に求められるのは、現場で利用者の方の介護をしている時間帯に発生する、生活援助の仕事をしたりすることになります。
そうなると、どうしても仕事量は限られてくるので、シフトに入る回数や、1日の勤務時間は減って行くことを覚悟する必要があります。
ただし、前述もしましたが、60歳以上でも若者と同じくらいにバリバリ働ける方もいらっしゃると思います。
そういった方の場合でしたら、施設長から仕事内容やシフトの面で相談を受けることになるケースもあります。
どちらにしても、真面目に介護の仕事をしていくことが一番大切になります。