会社員であるサラリーマンから、専門職である介護職に転職を考えている男性の方の転職理由としては、社会貢献性を重視した働き方がしたい方や、専門職として安定して働きたいと思っている人が多いと思います。
おそらくでは、介護職=ブラック色が強いというイメージを持っていると思います。
その点も覚悟して転職しようとしているということから、覚悟は固いだろう……という人でも、数カ月程の仕事で音を上げてしまう人も少なくないです。
介護施設もブラック企業ばかりではなく、待遇が良い職場もあります。ただし、仕事内容には向き不向きがあるので、待遇とは別の部分で転職したいと思ってしまう人もいるのです。
後は、転職によるリスクを甘く考えていた人も後悔する結果に繋がる事が多いです。
入社直後は割に合わない仕事だと感じることを覚悟する
まず、当たり前の覚悟としては、
・未経験者として1からキャリアを積むため給料が下がる
・慣れない仕事による忙しさで割に合わないと感じる
上記の2点に関しては、転職する上で最低限覚悟すべき点になります。
給料に関しては、あなたが今までブラック企業で働いていたといった前提がなく、ある程度の期間をサラリーマンとして働いていたのでしたら……給料は落ちると思った方がいいです。
特に30代まで働いていた人でしたら、100万円以上給料が落ちるような事も覚悟する必要があります。
逆に20代半ばくらいでしたら、あなたが働いている職場次第ですが、転職先の介護施設の待遇が良く、夜勤や残業代で稼ぐ事ができるなら、あまり給料は下がらなかったり、むしろ増える可能性は多少あると思います。
そして、給料が下がった上に、慣れない介護の仕事で毎日くたくたになるまで働くとなると……転職なんてしなければ良かった後悔する結果になることも多いのです。
介護職の仕事内容に関しては、介護職の仕事内容はどういったもの?就職前に確認しよう!で詳しく述べているので、もし具体的な内容についてあまり調べていないようでしたら参考にしてみて下さい。
女性の介護職員と良好な人間関係を構築できるように努める
あなたがサラリーマンとして働いていた職場の女性の割合はどれくらいでしょうか?
もし、女性の部下や上司が多い職場で働いていたなら、介護施設の人間関係にも慣れやすいかもしれません。
逆に女性が少ない職場だと戸惑う事になるかもしれません。
男性介護士も増えてはいますが、それでも全体の3割あるかないかといった程度になります。
そのため、就職した介護施設に、男性が自分だけ……ということも決してない訳ではありません。
ここで喜ぶ男性は少ないと思います(笑)
女性同士で派閥を作っていることもありますし、派閥とまでは言えなくても、職員同士で仲良い同士が分かれている事はあると思います。
そういった職場の中で、敵を作ることなく中庸的な立場で仕事をしていくことが求められます。
将来的に出世していき、施設長を目指すのでしたら、部下が全員女性になる事も覚悟する必要があるので、波風立てずに、職場にトラブルが起きないように働ていくことが求められます。
そのため、否応なしにで女性の職場の立ち回りを働きながら覚えて行くことになります。なお、職場恋愛などは……あまりオススメします(笑)
すぐにバレると思った方がいいですし、将来的に出世した時などに立場的な問題から、他の女性の介護職員と関係が悪くなる可能性があります。
付き合っている女性を贔屓している……といった感じでです。
男性の場合は、八方美人とは違いますが、深入りせず、無難に愛想を振りまきながら、働く事をオススメします。
なお、力仕事は男性に任せられるので覚悟しましょう(笑)
定年まで働くつもりなら小規模運営をしている施設は避ける
小規模運営していても黒字を出している介護施設もありますが、利用者の数が少ないので売上が低いです。
そうなると、利益の金額もある程度決まっているので、給料を上げて行くことが難しい環境になります。
また、利用者少ない程に1人の利用者に依存する売上の割合が大きくなるので、満床にできないと赤字に転落しやすいです。
そのため、大規模な介護施設を複数運営していて、施設を増やしながら売上を拡大している施設で働く事をオススメします。
施設の規模が大きく、数が多い方が、運営が上手くいっていることが前提ですが、やはり売上も増えて、利益の金額も増えます。
施設の数が多いと、役職の数も多いので出世もしやすいです。
そのため、定年を見据えて働くなら、業績が安定している福祉法人や大手の民間企業が運営しているか施設で働く事をオススメします。
小規模運営の方が、利用者が少ないということで、時間をかけた介護できると思って、選ぶような方もいます。その考え方が悪いとは言いませんが、介護士としての将来性を考慮するなら、自分の待遇面の将来もしっかりと考えておくことをオススメします。
仕事にやりがいがあっても、就職した職場で働き続けることに不安を抱えてしまうと、仕事に専念することは難しいですよ。
社会貢献に魅かれて転職したは後悔することが多い
営業といった数字を追い求める仕事、事務といった毎日パスコンの画面のデータやマニュアル通りの電話対応をするといった仕事をするのではなく、直接誰かに感謝されたい仕事をしたいと介護業界に飛び込むサラリーマンは少なくないです。
実際に、仕事について、高齢者の方に感謝の言葉を言われて、残り少ない高齢者の方の日々の生活をよりよりものにすることに対して、やりがいを感じながら働く事ができていると元サラリーマンの介護士の方もいらっしゃいます。
しかし、社会貢献をした結果として、年収が下がってしまったことから、家族の負担が重くなってしまい、仕事のやりがいを感じながらも後悔しているような人もいます。
転職する際は、お金よりも誰かに感謝される仕事がしたいと思っていても、実際に転職してみたら、やはりお金も同じくらいに大切だったと後悔する事もあります。
そのため、サラリーマンから介護職に転職する場合は、本当に今の立場を捨ててもいいのかと、よく考えて行動に移すようにしましょう。
なお、本気で転職する場合は、ブラック企業が運営しているような介護施設転職しないために、介護業界に特化した紹介会社などを利用するようにしましょう。