介護職として1年、2年、そして3年と働いてきたが、それでも自分で呆れてしまうようなミスやドジをしてしまって嫌になってしまう。
周りの介護職員や利用者に迷惑を掛けるくらいなら、辞めてしまった方がいいのではないか……と思い悩んでいる介護職員の方もいらっしゃると思います。
ミスやドジによる失敗は人によっても違うと思いますが、例えば車いす操作のミス、トイレ介助の遅れ、薬の間違い、または薬の出し忘れ、ケンカの仲裁の失敗……などが挙げられるかもしれません。
ベテランになる程にミスやドジが減るので、仕事の失敗は減ると言えます。しかし、仕事に慣れてきたからこそ、不注意で利用者の介助を失敗したりすることもあります。
そうやって、私達介護士は成長していくしかありません。
また、介護施設の介護は職員同士のチームワークが大切になります。お互いにミスをしないように確認し合うことも大切です。
そのため、先輩介護士や同期の人、施設長に相談してミスやちょっとしたドジをしやすい点を相談して、声かけをして貰ったりするのもよいと思います。
いやいや、職場の雰囲気も悪いし、施設長や先輩介護士は仕事を禄に教えてくれないよ
もし、上記のような悩みや不満を抱えてるのでしたら、
⇒新人介護職員だけど先輩に仕事を教えて貰えません。どうすれば?
を参考にして頂ければ幸いです。
自分が成長することができない職場だったり、仕事を続けていたら成長する前に体や心を壊しかねない企業から逃げ出すことも考えて下さい。
ベテラン介護士としての落ち着きを持つには時間が掛かる
3年、4年目となると、仕事も一通り覚えて、落ち着いて仕事ができるようになる一方で、後輩の育成だったり、周りからも「この人は大丈夫だろう」と思われるようになるので、ミスをしないようにといったサポートも減ります。一方で仕事量は増えるので、ちょっとしたミスによる失敗は増える傾向があります。
特に人手不足の日だったりすると、落ち着けば問題なくても、時間に追われるてミスが出てしまうことは少なくないです。
加えて言えば、利用者も日によって病状だったり、気分、入浴介助・トイレ介助・食事介助などをする人数も変わります。
介護職の仕事はルーティングワークの部分もありますが、利用者の体調や、やるべきことの仕事量、時間の管理に関して慣れるようになるには、3年、4年では難しいと思います。
ベテラン介護職員でも簡単とは言えません。
そして人間は完璧ではありません。どうしても、ヒューマンエラーは発生します。
同じミスも残念ながら繰り返してしまうこともあると思います。その度にメモをしたりして、再度同じことをしないようにすることで、ミスの頻度は減って行くのです。
3年目を過ぎた程度は、まだまだ中堅に片足を突っ込んだ程度ですし、1人で何でも対応できる方が凄いのです。
失敗を反省する事は大切ですが、自分を追い込み過ぎないようしましょう。
周りの評価や視線た耐えられない
自分のミスによるフォローで周りに迷惑を掛けてしまったり、利用者の気分を害してしまうことが耐えられない人もいると思います。
実際に仕事中にミスをして、他の介護職員から気だるげな視線や面倒そうな視線を送られてしまったりして、心に傷を負ってしまう人もいらっしゃいます。
優しく「大丈夫、気にしなくていいよ」と言って貰えると気持ちも軽くなるのですが、残念ながら忙しい時ほどに他の介護職員にも余裕がないので、ついきつい言葉を言ってしまうケースも珍しくありません。
その場合は、仕事後の更衣室などで、改めて謝罪などをして、わだかまりを作らない努力をすることも大切です。
忙しい時の厳しい対応をとってしまった介護職員本人は気にしていないことも珍しくないですし、どちらにしても時間がある時に謝罪して迷惑がられることは少ないと思います。
自分の中で抱え込み過ぎないようにしましょう。
ココがポイント
自己嫌悪にとらわれ過ぎないようにしよう! 失敗したら反省は大切ですが、気持ちを切り替えていくことも仕事を続けて行く上で大切です。
利用者に怪我をさせてしまうのは介護士失格なのか
車いすの操作ミスや、トイレ介助の際などに目を離してしまう、ベッドから車いすに移したりする際などのミスなどで、利用者に怪我を負わせてしまうケースもあります。
深く反省するべきですし、介護職員として働く上では避けるべき事態ですが、一方で前述したようにヒューマンエラーを絶対に防ぐ事も出来ません。
また、1人の利用者に1人の介護職員が付く訳ではないのですから、どうしても目を離す時間が発生したり、利用者が転倒などで怪我をしてしまう際に、側にいられないこともあります。
だからといって、仕方がないで済ましてはいけませんが、施設にも、自分達介護職員も限界があり、完璧ではないことを忘れないでください。
そのため、怪我させてしまった際の対応や、二度目を起こさない為にはどうにすればいいのかといった反省をすること、そして他の介護職員が自分と同じミスをしないように情報共有することを忘れないようにしましょう。
情報共有に関しては、施設長の仕事ではありますが、今後教育係になった際に、後輩に忘れずに教えられるようにしておくと良いでしょう。
失敗を反省して、より良い介護にして行き、利用者のことをことを思って働く姿勢があるのでしたら、介護士失格ということはありません。
少しずつ成長して行きましょう!
失敗は後輩の教育に活かす
あなたも介護職員として成長していき、認められていけば、いつかは新人の教育係になる時がきます。
仮に出世して施設長や介護主任になっていけば、どちらにしても他の介護職員に介護技術を教える機会がでてきます。
その際に、あなたが新人の際に多かったミスや、新人から抜け出した後に困った事や、失敗などを参考にして、自分が教えて貰った時以上の質の高い教育をしてあげましょう。そうすれば、介護職員全体の介護技術が上がって行き、結果的にあなた自身の負担も楽になります。
なによりも、新人の不安が分かる職員になれば、職員の離職率も低くすることができます。
ミスやドジによる失敗は自分を情けなくさせますが、ほとんどの人が通る道でもありますし、それがあなたを成長させていき、何時かは他の誰かの成長にも役立ちます。
もし、介護の仕事自体にやりがいを持てているのでしたら、他業界に逃げるのではなく、もう少し頑張ってみてもいいのではないでしょうか?
⇒ずっと働きたくなるホワイト企業が運営している介護施設を探す方法
介護職の仕事が自分に向いていないという確信があったり、他にやりたい仕事があるなら
介護の仕事をして行く中で、自信を失っていくだけではなく、仕事そのものにやりがいを感じなくなってしまったり、嫌いになってしまった、そして他にやりたい仕事ができてしまったという人もいらっしゃると思います。
介護の仕事にやりがいを感じなくても、淡々と続けている人もいますし、それが楽だと述べる人もいますが、そうやって割り切る事ができない人もいるでしょうし、パートや正社員といった雇用形態の違いだったり、仕事が与える将来の影響も人によって異なります。
介護職以外にも仕事は無数にあります。
もし、介護業界で働き続けるビジョンを描くことができなかったり、「何で自分は介護職員になったんだろう」と毎日を後悔するような日々に耐えていたりするのでしたら、心を病ます前に転職しましょう。
ただし、30代後半や40代になると、パートとして職場を変えることは別ですが、正社員の場合だとリスクもあります。
詳しくは、
で述べていますが、他業界に転職するといったキャリアを一度リセットする行動は、将来の年収に大きな影響を与えます。20代なら大きな影響を与えませんが、30代、40代となると出世に大きな影響を与えますし、そもそも応募できる求人も非常に制限されます。
もし、20代の人で、嫌々介護の仕事を続けているのでしたら、私個人の意見としては、他業界に転職することをオススメします。正直に言えば、介護の仕事が好きだったり、介護業界でキャリアを積んでいくという目標がないのでしたら、20代で介護業界で無理に働く必要はないと思っています。
なぜなら、介護業界は人手不足なことから、30代、40代からでも再挑戦できるからです。つまりは、年齢によって落とされにくい業界と言えます。
もちろん、若い方が競争相手も少なく、出世もしやすいので、介護の仕事に抵抗感を感じていないなら転職を勧める訳ではありません。あくまもで、介護の仕事に辛いならという前提が付きます。
一方で30代以降となると、他の企業に転職しても、即戦力ならないなら、出世が非常に遅れますし、転職した時点で余程の成果を出せなければ、始めから出世街道を歩かせてもくれないかもしれません。
30代以降の他業界への転職は、そのようなリスクを負ってでも、挑戦するかどうかの判断が求められます。
介護の仕事が嫌いと思いながら働く事は辛い事だと思いますが、リスクを避けたり、守るべき家族がいるなら家族の事を考えるて、その気持ちを押し殺してでも働き続けなければいけないケースがあることも忘れないでください。
このページで述べたようにミスや失敗の日々で、年下の施設長や先輩介護職員に怒られて自信を失っていたり、辞めたくなることもあると思います。
他業界に転職する事が無理なら、不貞腐れるのではなく、月並みの言葉になりますが、悔しさをバネに成長して、介護業界内で待遇の良い職場で働けるようにしていってみてはどうでしょうか?