本来のシフトとは別に、企業側が開く研修・勉強会が行われることに対して、パートとして働いているあなたは、
家事や育児があるから参加できない!
体調不良で参加できない!
と言った理由から参加できないケースもあると思います。
この場合でしたら、強制参加の研修や勉強会だったとしても、断れる可能性は十分あると思います(勤務時間外が前提ですよ)。もちろん、研修に参加しないことで賃金は発生しませんが、研修に1回参加できないだけであなたのパート契約を切られることは少ないのであんしんしてください。
企業側も育児や家事があるからこそ、あなたがパートとして働いていることは理解しているはずです。
ただし、本人達のスケジュールを考慮して、同一の研修・勉強会を複数回開催する予定で、どれかに参加して欲しいなどと言われたらのでしたら、今後のことを考えて都合をつけることをオススメします。
どうしても無理なら施設長などに相談するべきです。しかし、単純に面倒というなどでしたら、職場内の人間関係を優先して参加することをオススメします。
「あの人だけ毎回参加していない」などと言われるようになると、あなたの知らないところで、あなたの不満を職場内で貯めこまれてしまってようになるリスクは避けましょう。
また、労働契約書などで残業や休日出勤があることを承知してしまっているのでしたら、解雇されるリスクは十分あります。
企業側が解雇してくるような職場なのかどうかもよく考えて自分で判断しましょう。
強制参加・任意参加なのか確認する
強制参加でしたら時間内労働でも、時間外労働でも言葉通り参加が前提になります。
一方で任意参加ならあなた自身で参加するかどうか決めるとよいと思います。
しかし、任意参加でも自分以外が参加するとなると、前述した通り職場の雰囲気が悪くなるリスクもあるので、事前に他のパート職員の人達に参加の有無や相談をしておくことをオススメします。
そして、強制参加の場合でしたら、賃金が発生します。
問題なのは、任意参加という名の実質的な強制参加になります。
具体的には、参加しないと企業側から罰金を課されたり、シフトに入れて貰えなくなるようなペナルティーがある場合です。
その場合は、任意参加とは言えず、強制参加と認められる事が多いです。そうなると、当然ですが賃金もしっかりと発生します。
それなのに、賃金を一切貰えないのでしたら、それは企業側に問題があると言えます。
もし、罰金などのペナルティーのある実質強制参加の研修で賃金が貰えないのでしたら、労基に相談するなどの対応を考えてみはどうでしょうか?
もちろん、労基に相談するのはハードルが高いと言えます。だからこそ、大半の人は諦めるか、転職するかの2択となると言えます。
もしくは、職場からの評価や人間関係の意に介さずに、「任意参加だから」と開き直って、不参加を決め込むの一つの手です。メンタルが強くないと取れない手段ですが、他にも不満などがあり、ストレスがの限界で、辞めて他の施設などに転職することを前提にしているのでしたら、開き直ってしまった方が、むしろ楽といえるかもしれません。
職場内の人間関係が一番の問題
残念ながら任意参加の研修の参加の有無によって発生する人間関係に関しては、ペナルティーとは言えません。
もちろん、参加しないことで不参加のパートの評価を下げて、時給を下げたりすることは別ですが、仕事の評価ではなく、人間関係としての印象が下がることはどうしようもありません。
自分だけ参加しなかったことで話が合わなくなったり、口には出されなくても、心の中で『向上心がない』、『自己中心的だ』と思われてしまった場合はどうしようもありません。
そのため、前述した要に、事前に参加できない理由を伝えたり、他のパート職員や社員、施設長に相談しておくことも大切になります。
介護の仕事は周りとのチームワークになるので、面倒と思うかもしれませんが、任意と言っても参加しない場合は、自分の印象が悪くならないように注意しましょう。
事前に周りが納得するような理由を伝えているだけでも、研修の不参加に対する印象も大きく変わることもめずらしくありませんよ。
ココに注意
任意参加の研修でも職場内の人間関係や施設長からの評価なども考えた上で、参加・不参加を決めるようにしよう。参加者が多い中で不参加を決めるなら、理由をしっかりと伝えることを忘れないようにしましょう。
ただし、前述したように、すでに退職することを前提にしているようなら、そこまで神経質になる必要はないかもしれません。注意点としては、あまりにも印象を悪くさせて退職すると、今後他の職場で、同じ介護士と働く機会が訪れた時などに、気まずい思いをしたりすることもありますし、横の繋がりで悪い噂が流れることもあります。
可能性は低いですが、リスクを少しでも抑えるなら、やはり円満に退職できるように、人間関係に関しては、気を配っておくことをオススメします。
強制参加の研修で賃金が払われないなら転職も
先ほど強制参加の研修・勉強会で賃金が払われない場合は労基に相談することを指摘しましたが、普通にパートとして働いている人にとってはハードルが高すぎるといえます。
そのため、大半の方は理不尽だと思いながらも諦めることになってしまってします。
だったら、他の介護施設や事業所、病院に転職しましょう。
介護職として働ける職場は沢山ありますし、あなたが今働いている職場よりも働きやすく、時給が良い職場もあると思います。
特に強制参加の研修に賃金を払わないようなブラックな企業で働いているなら、おそらく待遇は悪いのではないでしょうか?
それなら、他の介護施設の待遇と今の職場の待遇を比較して、転職するかどうか検討してみてはどうでしょうか?
ブラック企業の利益最優先の使用者に酷使されないでください。
交通費はどちらが負担するのか
研修がおこなわれる場所の交通費に関しても、強制参加の研修か任意参加の研修かでも変わってきます。
強制参加の場合でしたら、当然ですが施設側が交通費を支払う義務があります。
逆に完全自由参加の任意研修の場合でしたら、個人の負担になる場合もあります。
そのため、自由参加の研修の場合は、企業側が交通費を負担してくれるのかどうか確認しておきましょう。
強制参加で、遠い場所で研修が行われる上に、交通費が出ない場合はブラックな介護施設なのではないかと疑ってみてもいいと思います。
研修一つとってみても、それだけで企業が現場で働く介護職員のことを大切に思っているのか否かを知る事ができます。
強制参加、実質強制参加の研修で、賃金を払わなかったり、研修参加時間の賃金に満たない手当で済ませようとする企業は利益を優先と、現場で働く介護職員を軽視していると言っても間違いありません。
そのような介護施設で長期的に働く事はオススメしません。
研修や勉強会ではどのようなことを教えて貰えるのか
参加したことが無い人に向けて、簡単に企業が強制参加させるような研修や勉強会について簡単に説明したいと思います。
参加したことない人でも何となく予想がつくのが、正しい身体介助の方法などを図や実際の体験(介護職員同士手で)で教えて貰えることだと思います。
まだまだ、介護職員として経験が浅い人にとっては、普段の介護で役立てる技術を教えて貰えることができると思うので、メリットは十分あると思います。
そして、介護技術以外としては、身体拘束になってしまうケースの説明などになります。
県や市も身体拘束などに神経質になっているので、堅実な運営をしている介護施設なら、介護職員に意図していなくても、身体拘束として扱われてしまうケースなどを具体的に研修や勉強会などを知って貰おうとするはずです。
行政の取り締まりも年々に厳しくなっているので、パートでも変わって行く介護のルールは理解して行く必要がありますし、だからこそ強制参加の研修や勉強会を施設側も用意するのです。
介護職員として長期的働いて行くなら、必要な研修や勉強会などには参加して行くようにすることをオススメします。