本気で自分が過労死するなんて思っている人はいないと思います。
仕事のせいで体調を崩しがちになっている。鬱っぽい。プライベートを楽しめない。寝不足でその内倒れるかもしれない。
そんな不満を心の中で吐き捨てながらも、本気で自分が倒れるとも、まして死んでしまうかもと思いながら、介護職員の仕事をしているような人は少ないです。
だからこそ、過労死なんてものが発生するのです。
働きすぎで人は死にます。
過労死ラインは、時間外労働が80時間とされていますが、それはあくまでも基準の一つです。
長時間労働だけではなく、夜勤になるよる睡眠不足の減少、生活バランスの乱れ、人間関係のストレス、病院で健康診断に行く時間もない、仕事の忙しさ、本人の体力や若さ、持病の有無……人によって体の強さも、心の強さ、健康状態も違います。
時間外労働が100時間を大幅に超えても大丈夫な人もいれば、時間外労働が40時間前後も過労死する人もいます。
もし、施設長やエリアマネージャー、または一般の介護職員の人もですが、長時間労働が当たり前になっていて、その上で夜勤の負担も重いような職場で働いているのでしたら注意してください。
過労死するかもしれないような介護施設とは
長時間労働という言葉だけでは、どの程度働くと危険なのかは判断つかないと思います。
あくまでも目安ですが、前述したようにとりあえずは時間外労働が80時間を超えることが当たり前になっていないかを確認してみると良いかもしれません。
また、夜勤明けの休みが取れずに、そのまま日勤の仕事をあるような職場もかなり危険です。
夜勤は、普通にこなしても睡眠不足と生活バランスの乱れを引き起こします。加えて、夜勤明けの休みも碌になく、そのまま日勤などとなれば……繰り返していけばその内倒れてもおかしくないと思います。
また、単純に労働時間のみに焦点を当てるのもオススメしません。
仕事の密度によっても、体に与える負担は変わってきます。
コーヒーなどを飲みながら事務処理の仕事をしながらできる人と、現場の介護職員のフォローをしながら、空いた時間を使ってその他の仕事をこなすのでは、同じ1時間の仕事でも体力の消耗量は全く違います。
また、前述した要に人によって体力も異なってします。
周りが大丈夫だから、自分も大丈夫という考え方は、非常に危険だと思った方がいいです。
後は、休日数やプライベートの時間に対する仕事の浸食も考えてみてください。
まず、年間休日数が100日を下回っていて、有給休暇も碌に使えないような職場は逃げることを推薦します。
過労死するかどうかは別として、疲労を休日で回復させることが難しく、プライベートを充実させることとなると非常に難しいです。
また、休日や帰宅後の仕事の浸食具合も考えてみてください。持ち帰りの仕事が多かったり、職場からの連絡が多くて気が休まらない……これでは、体を十分に休ませる事も出来ません。
どうでしょうか?
今の職場環境や、あなた自身が危険な考え方をしてくることに思い当たる節はあったでしょうか?
思い当たる節があるのでしたら、あなたはかなり危険な状況にいると再確認するべきです。
大袈裟に言い過ぎ!
というのが、読んでいる人の大半の感想だと思いますが、
人間の体も心も簡単に壊れます。
むしろ、笑って誤魔化せているうちに転職を検討することをオススメします。ブラックな環境を笑える間は、心がどうにか耐えようと誤魔化してくれているので、逃げることができれば、ダメージはそれ程ないと思います。
一方で笑うこともできなり、心身共に追い詰められていくと、過労自殺をしたり、過労による心不全で突然亡くなってしまうような最悪な結末を迎えることになる可能性もあります。
過労死しなくても、うつ病になって働けなくなったり、仕事の疲労と睡眠不足から集中力の低下で車の事故を起こすといったリスクもあります。
私の場合は、咳が普段から止まらなくなり、体調を崩して寝込み、声が思ったように出なくなった過去があります。
そのことを切っ掛けに退職して、今は違う職場で働いていますが、もしあのまま働いていたりしたら……と思うと、過労死していたかどうかは分かりませんが、社会復帰できなくなるまでにボロボロになっていたのではないかとは思っています。
もちろん、今の職場がブラックでも、やりがいがり、健康面も全く問題なく、待遇面が悪くても気にしない……というなら何も言いませんし、言えることなんてありません。
生き方は人それぞれです、自分の人生には自分で責任を持つべきですし、逆に誰もあなたの人生に責任を負ってくれません。
ただし、私の無責任なアドバイスとしては、少しずつ体調が悪くなっていたり、体調を崩すこと増えていて、仕事のせいで人生がボロボロにされ始めているような気がするなら……取り返しがつく前に逃げ出すことを考えて欲しいです。
人はなぜ過労死する程まで働いてしまうのか
無理をして働く人の理由は人によって異なります。
特に介護業界は、色々な事情を背負って就職・転職する人もいます。もしかしたら、迂闊に次の転職先を探すことができに精神状況の人もいるかもしれません。
そのため、私自身の体験から、私の意見を述べて行きたいと思います。
事情を抱えているにしろ、過労死する危険性のあるような、ブラックな職場で働いていて、不満を全く抱かずに働ける人はほとんどいないと思います。
この時点で転職する人もいます。あっという間に辞めるという選択に対して、諦めが早過ぎると言う人もいれば、体調に支障を出す前に転職する決断を褒める人もいらっしゃると思います。
私の場合は、不満を抱えながらも、本気で転職活動する事に対して「面倒」だと思って、問題を棚上げにしてしまいました。
おそらくですが、私のような対応をしてしまう人は決して少なくないと思います。
仕事をしながら転職先を探すことは、転職活動のセオリーとも言われていますが、実際に始めてみると分かりますが、仕事の合間や貴重な休日を潰して転職活動するのは相応の覚悟が必要になります。
また、応募しても、面接で落とされるようなことがあれば、段々とモチベーションも下がって行きます。
一番いいのは、すぐに今の職場よりも待遇の良い求人が見つかり、有給や仮病でどうにかして受けた面接で採用してもらうことですが……皆が一発で採用を貰える訳ではありません。
落とされたら、また次の面接時にシフトを調整して貰うか、有給休暇や仮病が必要になります。
それが続くと少しずつモチベーションもが下がり、結局自分なんかで転職できないのではないいのかとおもってしまうようになります。
私は、実際にそんな状態になってしまい、結局は転職活動もすることなく、ズルズルと辞めることもできず、ブラックな環境だと分かっていても、「介護業界はこんなもの。自分はこんなもの」と思いながら働き続けてしまっていました。
退職した後に、視野を広くして、本気で転職活動しみれば、前職の職場と比較すれば天国のような職場も沢山あるのにおかしな話ですよね。
しかし、疲労と睡眠不足、そして少ない自分の時間といった環境で転職先を見つけるとなると、転職に対するモチベーションを保つことが非常に難しく、それが介護職員をブラック企業に縛り付ける原因になっていることが多いと思っています。
モチベーションの低下と、自分の体力と時間の少なさを理由に転職を諦めて、それこそ過労死の危険性があっても働き続けてしまうのです。
特に疲労と睡眠不足だと、上手く思考ができなくなっていくので、言葉通りブラック企業の操り人形のような労働力になってしまいます。
そして、不意に倒れてしまったり、心が限界になってしまう……という訳です。
ブラック企業から逃げ出せない理由としては、他にも短期退職によるハンデ、利用者や他の介護職員に対する迷惑や責任などもあります。
そのため、真面目に性格だったり、辞めることによるリスクを極端に恐れている人もブラック企業に縛れやすいと言えるかもしれません。
過労死しそうだという危機感があるなら迷わず逃げ出す
この記事を読んでいる方の中には、体調不良や精神面の不調から、過労死なんてことも……と考えている人もいると思います。
そんなことを考えてしまう時点で、かなり危険な状態です。
偶に、「なんで過労自殺する前に辞めなかったのか」という言葉を聞く事がありますが、本当に追い詰められてしまうと前述した要に思考が上手くできなくなったり、自分だけを責めてしまうような、不安定な精神状況になってしまうのです。
そのため、過労死してしまう危険性を考えてしまっている時点で、あなたの体と心は、あなたが思っている以上にボロボロになっていると思った方がいいかもしれません。
上記なども参考にしてみて、あなたの職場がブラックではないかの確認をしてみてください。
仮に労働時間が過労死ラインに達していなくても、前述した要に仕事量、人間関係のストレス、持ち帰りの仕事、夜勤、個人の体力量、持病などでも倒れてしまうリスクは異なってきます。
先ほども述べたと思いますが、周りが大丈夫だか自分も大丈夫という思考もしないでくださいね。
色々と言いましたが……ブラック企業からは迷わず逃げて下さい。
何も特などしませんし、体を壊すだけですし、最悪過労死します。
生活のために働いている仕事なのに、仕事が原因で死んでしまったり、生活ができない程にボロボロになっては意味がありません。
自分を大切にしてください。
そして、自分の身を守れるのは自分だけです。
ブラック企業で体力も時間もないと思いますが、必要なら思い切って退職して転職活動するのもよいと思いますし、私はそのパターンです。
職場などは沢山あるのですから、一つの職場に固執する必要はありません。ましてや、ブラック企業なら尚更です。
自分大丈夫なんて思っていたら手遅れになるかもしれませんよ?
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