介護職を挑戦する理由として、高齢者の方が生きがいを得られるように、介護の仕事をしてみたい方。または、ネガティブな理由として、人手不足で就職しやすい介護職を選ぼうと思っている方。
介護の仕事を始めようと考えている人の理由は、色々だと思います。
だけど……人と話すのが苦手……という理由から、本当に介護の仕事に挑戦しても大丈夫なのかと不安を感じている人もいらっしゃると思います。
介護の仕事は、施設で働く介護職員、または訪問介護として働くホームヘルパーの場合も、高齢者の方とコミュニケーションをとる事は必須ですし、施設介護の場合は他の介護職員の方と協力する必要があります。
そのため、会話をすることは避けられません。
しかし、だからといって会話が苦手だと仕事ができないというのも少し違います。
人と話すが苦手でも介護の仕事はできる
高齢者の方と話すのと、仕事仲間と話す内容は全く違いますし、会話する際に求められる事も違ってきます。
高齢者との会話で求められること
介護職員として、高齢者のコミュニケーションで特に求められるのが、入居者の体調面や精神面の変化になります。
そのため、普段の行動や表情から入居者に変化があれば声をかけてあげたりすることも大切です。
また、自分の家から離れて生活している高齢者にとって、施設の生活がストレスになっていることもあります。
そのようなストレスを軽減するためにも、入居者と会話することは大切になります。
このように考えると、入居者を楽しませる会話スキルが必要になると思いますが、特別なスキルは必要ではありません。
一番大切なのは、楽しませる会話力よりも、高齢者の方に楽しく話して貰えるように聞いてあげる力になります。
個人差はありますが、孤独になりがちな高齢者にとって、自分の話を聞いてくれる人は、とても貴重であり、嬉しいことです。
なによりも自分の話に興味を持ってくれることは、高齢者の方が抱える孤独感を軽減してくれます。
ただし、最初の内は信頼関係構築するまで、高齢者の方から、なかなか話かけてくれないことも多いので、自分から切っ掛けを作ることも大切です。
入居者の方がしていた仕事の話だったり、子供時代や故郷の話。お孫さんなどがいれば、ご家族の話などもいいでしょう(地雷を踏むこともあるので、注意も必要ですが)。
人間には承認欲求があります。だからこそ、今までの自分の経験に耳を傾けてくれて、認めてくれる人がいると、非常に喜ばれます。
そのため、高齢者の方と会話する際は、合の手を入れてあげながら、聞き役に徹するようにしましょう。
なお、難しいと感じるのでしたら、介護の仕事に対して真摯に取り組むことだけに集中しているだけでもいいです。
高齢者の方に対して丁寧な介護サービスを提供するだけも、その思いは高齢者の方に届き、次第に信頼関係が構築されていきます。
例え、高齢者の方と会話する時に、緊張して上手く話せなくても、介護の仕事を真面目に、丁寧にこなしているのでしたら、高齢者の方もあなたが少し会話が苦手なことなんて気にしないと思いますよ。
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ココがポイント
信頼関係が構築できると、高齢者の方は同じ昔話を何度も話すことも珍しくありません。その際は、「また同じ話か」などとは思わずに、どのようにすれば気持ちよく話して貰えるか、楽しん出貰えるかを考えながら、聞いてあげるようにしましょう。
介護職員同士の会話で求められる事
介護の仕事は1日を通して忙しいので、休憩時間以外に雑談する機会は少ないのです。
そして、入社しても間もない頃は、基本的には先輩介護職員の指示に従いながらサポートし、仕事を覚えて行く事になります。
慣れないことで、緊張する日々になると思いますが、あくまでも仕事に必要な会話することになるので、ハキハキと先輩介護職員が聞き取れる声で返事をして、サポートして貰ったりした際は、感謝と謝罪の言葉をしっかりと伝えて行けば問題ないはずです。
後は、サポートして貰う必要があった際や、分からない事に関しては、先輩介護職員にしっかりと伝わる声で頼めるかどうかです。
皆忙しそうだから、仕事を教えて貰いにいけいない……と、オドオドしながら、周りの介護職員が助けてくれるの待っていると、印象が悪くなうこともあるので注意が必要です。
一方で、介護の仕事をする中で、介護職員同士で余計な会話することは少なく、仕事に必要な会話のみが基本なので、人と話すのが苦手ということが、大きな足かせになることは少ないと思います。
人と話すのが苦手でも高齢者には笑顔を見せよう
介護の仕事をする中で、意識して欲しいのが、やはり笑顔になります。怖い顔で介護されたり、話しかけられては高齢者の方も怖がってしまいます。
また、時間に追われているからといって、焦ったような介護もNGです。入居者の方にも焦りを与えますし、怖がらせる原因にもなります。
介護職員同士で仕事の話をする場合は別ですが、高齢者の方に介護を提供する際は、笑顔を意識して、話しかける際も焦らせることなく、ゆっくりと話すようにしましょう。
そして、絶対に命令口調などは使っていけません。
身体介助などをする際も、あくまでも高齢者の方に協力をして貰うようにお願いするようにしてください。もし、介助する上で高齢者の方が思ったように協力してくれなくても、焦らせたり、口調を強くしては駄目です。繰り返し、優しい笑みでお願いし、例え時間に追われていても、それを高齢者の方に伝えることのないように対応していくことが求められます。
自分達の仕事の事情を高齢者の方に負担させないようにすることも大切です。
そのため、笑顔を意識しながら介護の仕事をするようにしましょう。
例え話す事が苦手でも、笑顔で介護をする事できるだけでも、高齢者の方にとっては、とても安心できるように要因もなりますし、向こうから話しかけてくれる切っ掛けにもなりますよ。
ブラック介護施設を回避して働こう
介護の仕事を始めることを考える際に、気にすることは、人と話すことが苦手で仕事が上手くできるかよりも先に、ブラック介護施設に就職してしまわないという点です。
パワハラやいじめがある、新人介護職員の教育をほとんどしない、受け入れることが困難な入居者を利益のため無計画に受け入れている、職場環境が劣悪、待遇が悪い……このような介護施設に就職してしまうと、笑顔で仕事をする事なんてできません。
逆に、先輩介護職員がしっかりとサポートしてくれて、人手もある程度足りている介護施設でしたら、例え人と話すのが苦手でも、仕事をする中で慣れて行くことができますし、それまで踏ん張ることもできると思います。
介護の仕事を長期的に続けて行く上で、職場選びを失敗しないことは非常に大切です。
職場選びに関しては、
で詳しく説明しているので、もし介護職員になる事を考えているので参考にしてみてください。