登録型の訪問介護で働いているホームヘルパーの方の中には、任せて貰える仕事の件数が減ってしまっていて、事業所に不満を感じている人もいらっしゃると思います。
訪問件数が減れば、比例して給料も下がって行くので、家計に大きな負担を与えることもあることを考えると、訪問件数が減ることは軽視できないと思います。
事業主側に、不満を言っても改善される傾向もなく、「どうしようか」と悩んでいたりしないでしょうか?
訪問介護の件数が減る理由
・利用者の方の死亡、入院、入所
・他社の訪問介護事業所との競争に負けている
・ホームヘルパー側が信頼を失う行為をした
登録している訪問介護事業所からの仕事が減っている理由としては、上記の3点が主に挙げられます。
あなたが担当していた、利用者の方が亡くなってしまったり、病院への入院、または介護施設の入所などがあれば、訪問介護を受ける必要がなくなります。
そのため、あなたに任せる次の利用者が見つかるまで、ある程度の期間が空いてしまうこともあります。
ただし、あなたの登録している訪問介護事業所が、他の事業所との競争に負けていたりすると、なかなか次の利用者を獲得することができず、ほぼずっと訪問介護の仕事が減らされてしまっている状態が当たり前になってしまうこともあります。
そして、最後の理由が、ホームヘルパー側が、利用者、そして事業所側の信頼を損なう行為をしてしまった場合になります。
利用者の方に嫌わられてしまったりして、「ホームヘルパーを変えて欲しい」などと言われてしまっている、可能性も少なからずあります。そうなると、事業所側も「この人に任せてもいいのか?」と思われて、仕事を回して貰えなくなることもあります。
ただし、この場合は、露骨に仕事が減りますし、事業所側からも遠回しに仕事の時の確認などをされると思います。
そのため、全く身に覚えがないのでしたら、前者の2つが理由だと思っていいかもしれません。
対応策
対応策としては、他の訪問介護の事業所に登録することになります。
この際に考えることは、今登録している訪問介護の事業所を正式に辞めた後に、他の訪問介護のホームヘルパーとして働くか、掛け持ちしながら働くかの2択になります。
後者を選べば、希望通りの回数仕事が入れる可能性が高いですし、事業所側に問題ないかといったことを考え、比較することができますし、融通が利きやすいように見えるかもしれません。
ただし、訪問介護事業所の大半は、掛け持ちを禁止していることもあります。そのため、解雇されるリスクもあるので、その点は注意が必要です。
一方で、禁止されていても、黙認されているケースもあるのが、掛け持ちの難しい点と言えます。
登録型の訪問介護は、収入が不安定になりやすい仕事でもあります。
そのため、掛け持ちを完全に禁止してしまって、違反者をどんどん解雇させてしまうと、ホームヘルパーが減ってしまったり、掛け持ちが黙認されている事業所に人が流れてしまうリスクもあるのです。
そのため、自己責任で掛け持ちも選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
注意点としては、社会保険の手続きの関係もあるので、事業所には掛け持ちすることを伝えておかないと、面倒事になる可能性があります。
人によっては、事業所に掛け持ちを伝えずに働くケースもありますが、年末の会計などでバレることがほとんどです。
私個人の意見としては、余計なトラブルは回避すべきだと思っているので、事業所側に伝えない掛け持ちはオススメしません。伝えて、許可をもらっておくことをオススメします。
また、掛け持ちするよりも、大手の信頼できる訪問介護事業所に登録してしまって、安心して働いた方がいいと思います。
待遇の良い訪問介護事業所で働こう
高齢化によって訪問介護の需要は年々高まっています。また、国も在宅介護に力を入れているので、訪問系の福祉の伸びしろは大きいと言えるかもしれません。
一方で、訪問介護事業所側の競争は非常に激しくなっています。
需要が増えていくことを見越せるのですから、参入してくる事業者は増えてきますし、他業界で知名度のあるような日本有数の大手企業も、介護業界に参入してきています。
そして、利用者を獲得する競争も激しいですが、人手不足の介護士を雇用する競争も苛烈化しています。
当たり前ですが、現場で働くホームヘルパーがいなければ、訪問介護は成り立ちません。
そのため、ホームヘルパーの待遇は上昇傾向にあります。時給が上がっているだけではなく、交通費の面での支給金額の違いなども出ています。
収入を気にするのでしたら、時給の高さだけではなく、交通費についても気にするようにしておきましょう。
なお、時給に関しては、資格を持っていて、即戦力になれるなら、時給1400~1500円程の求人を探すこともできますし、それ以上の訪問介護もあります。
もちろん、住んでいる地域によっても、時給金額異なってきますが、ホームヘルパー確保のために過熱しているのは確かなので、不満を感じている一つの事業所に固執することは、あまりしなくてもいいと思います。
より良い条件の訪問介護事業所で働くようにしましょう。