今勤めている介護施設を退職したいけど、人手不足の職場のため「辞める」と言いだしにくかったり、伝えはしたが「職場が落ち着くまで待ってほしい」と言われてしまって、退職できずにズルズルと働いてしまっているような人もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、施設長が怖いなどの理由で、退職願いを破り捨てられてしまっている……と脅されているような、状態に陥っている人もいらっしゃるかもしれません。
それでも、できる限り円満退職したいというの本音だと思います。
都市部のように沢山の介護施設があるなら別ですが、地方ですと、介護施設の数が多い訳でもないこともあるのです、そうなると他の介護施設に転職する場合に、横の繋がりで自分の悪い噂が流れることも危惧できます。
そういったリスクを低くするなら、やはりできる限り円満退職を目指すのは当然とも言えるかもしれません。
基本的な円満退職の手引き
・就業規則を守って退職する
・引き止められない事情による退職理由を考える
基本的には、上記の二つが当たり前かもしれませんが、円満退職する際に守るべき点と言えます。
そして、上記を守る際に、介護施設側と上手く交渉していくことも大切になってきます。
就業規則の期間で確実に辞めると念押しする
基本的に、就業規則に記載されている、「退職する前に伝える期間」としては、退職する1~3ヶ月前程と記載されているが多いはずです。
法律上は、2週間前に退職の意思を伝えればいいのですが、社会人のマナーとしては、就業規則を守ることです。
そのため、就業規則に沿った退職をすることを奨めます。
もし、「職場が落ち着くまで辞めないで欲しい」といった引き止めを受けたのでしたら、選択肢としては受け入れるか、拒否するかの2択になります。
止むを得ない事情を用意できるているのでしたら、下手に妥協すると怪しまれるので、受け入れる場合は、どのような理由で辞めるかを考慮した上で、怪しまれないようにしましょう。
そして、仮に先延ばしにする際は、具体的な期限を設けるようにしてください。
「職場が落ち着くまで」、「後任が入社するまで」といった具体的な期限が無い約束だと、何時まで働き続ければいいのか分かりません。
もしかしたら、その場を切り抜けて、無かったことにしたい施設長の思い付きのような引きとめであることもあります。
そのため、必ず具体的な期限を設けた上で、退職願いも書き直して、期限まで働く事を明示して提出するようにしましょう。
もし、具体的な期限を明示されないのでしたら、就業期間で辞めると伝えるようにしましょう。
なお、長くても3ヶ月程が一般的な退職までの期間になります。最大限妥協して半年程と決めておいた方がいいです。
とにかく、辞めるまでの期間を曖昧にしないようにしてください。
曖昧にして、退職願いを曖昧にしたい施設長だと、穏やかに受け入れさせることは難しいです。そのため、社会人として淡々と進めて、揉めないようにしながら退職願いを受け取って貰うようにしましょう。
退職する理由を考える際の注意点
退職するのに理由はいらないのですが、周りが辞めざるを得ないと納得する理由があると、引き止められにくいのも確かです。
具体的には、親の介護、自身の体調不良、結婚による引越し……など挙げられますが、一方でこれからも同じ地区で済むとなると、退職後にバレる可能性があります。
職場以外に関わりのない人だったり、近場の介護施設などで働くつもりがないのでしたらいいのですが、もし関わり合う可能性があるのでしたら、バレるとまずい嘘で辞めることはオススメしにくいです。
ただし、体調不良などでしたら、一度退職して、ゆっくりと休んだ後に復職を考えるなどを伝える方法もあります(その場しのぎで復職する可能性を伝えてもいいですし)。
また、親の介護等も、期間を設けてという前提があれば、嘘だとバレない可能性はあります。
そのため、止むを得ない事情を伝える際は、そのようなバレた際の予防線を張って置くようにしましょう。
また、理由を考えるのが難しいと感じたりするのでしたら、「他の職場から内定を得ているので、それまでに辞めさせて頂きます」と言い切ってしまってもいいと思います。
そうすれば、あなた自身にとっても、絶対に期日までに辞めないといけないと踏ん切りがつくと思います。
何を言っても辞めさせてくれない場合
退職の意思を一切聞いてくれないような施設長がいる場合もあります。
辞めるまでの期間を聞いても答えてくれず、理由を伝えても意味が無く、「辞めるな」と怒鳴るだけで……そのような職場の場合は、円満退職は諦めることも肝心です。
無理やり辞める選択も考えて下さい。
詳しい説明については
で述べていますが、具体的には内容証明郵便などを使って、退職届を職場に郵送することで、退職の意思を確実に伝えた証拠を残し、最低減法律で決められた2週間は働き、無理やり退職する事です。
円満退職とは程遠いやり方ですが、無理やり退職することが可能です。
あくまでも、最後の手段として考えておきましょう。
付け入るスキを見せずに退職の意思を伝えることが一番大切
退職を伝える際に、「この人を引き止めることはできない」と思わせることも大切です。
前述したように、止むを得ない事情を伝えたり、既に他の職場で働く意思が強いことを言い切り、「自分には辞める以外の選択肢がない」ことを施設長に分かって貰うようにしてください。
逆に、相手の引き止めるような言葉に対して、しどろもどろしたり、「少し時間をください」といった言葉を選ぶと、引き止められる可能性がある人と思われてしまいます。
そうならないためにも、引き止められるスキを作らないようにしましょう。
耳を傾けてはいけない脅し文句
最後に耳を傾ける必要のない、引き止めるために用いられることが脅し文句について説明したいと思います。
損害賠償を請求してくる
今まであなたに出費した採用時の費用や教育を求めてくるようなケースもあります。まずは、そのような出費に対して労働者側が負担する義務はありません(資格取得費の立替などは、契約次第ですから注意してください)。
また、あなたが辞めた事によって発生する、職場の負担も辞める側が考えるのではなく、職場側が対応すべきことです。
法律・就業規則を守っての退職なら基本的に問題はありません。
直ぐに辞める奴は何処に行っても通用しない
ブラック企業でよく言われる台詞になります。
「何を知っているだろうか?」と心の中で苦笑しながら、スルーしましょう。言っている本人が、あなたの何を知っていて、自社以外の会社の何をしっているのかと疑問に残る言葉です。
何処に行っても通用しないなんて言葉は、全ての会社を理解していないと言えない言葉です。
大抵は、頭に血が上った人間がぶつけてくる言葉になるので、全く気にする必要ない言葉です。