介護士の方の不満、将来の不安を聞いていると、「給料が20万円を超えない」という点に、大きな不満・不安を抱えながら働いている人が多いことを知る事ができました。
介護職の未経験者の初任給は、高卒や専門卒の給与水準が適応される事が多いので、額面の給料が16~18万円前後になることも珍しくありません。
仕事が少ない地方だと更に下回ることもありますし、逆に東京都の23区内ですと介護職員に人手不足が深刻な代わりに需要が高いので、初任給が18万円超えていることも多いです。
そして、普通の介護施設なら、残業代や夜勤を含めて、介護職員初任者研修の資格などの資格を取得していれば、数年働けば給料が20万円以上になることは珍しくありません。
残業代・夜勤次第では、新人介護職員でも給料20万円を超えることもあります。
それなのに、給料が20万円を超えないということは、働いている介護施設に問題があると思った方がいいかもしれません。
残業代・夜勤手当は支払われているのか
残業代が全額支払われて、夜勤手当も支払われる。
このような職場によっては、人件費を抑えるために、定時帰宅を徹底したり、夜勤専従のスタッフを雇ったりしていることもあり、正社員が残業・夜勤をする頻度が少なくなることもあります。
そうなると、新人介護職員や数年勤務した役職のない介護職員だと、給料が20万円を超えない可能性もあります。
ブラックな環境を取り除いたことによるデメリットと言えるかもしれません。
このようなホワイト寄りの介護施設で働いている場合は、資格手当の取得、勤続年数による昇給、出世による役職手当、そしてボーナスの増加などで、長期的なビジョンを持ちながら給料を増やしていくことになります。
一方で、残業もさせ、深夜勤務させているのに、残業代や夜勤手当を一切ださないような漆黒に染まったブラック企業の介護施設もあります。
このような介護施設で働いていたりしないでしょうか?
夜勤をして、早番もしたのに、夜勤の手当も支払われない。シフトの時間が過ぎて、終電ギリギリまで働いているのに残業代は一切でず、ボロボロになりながら働いてるような介護士の方もいらっしゃいます。
そして、支払われる給料は20万円を下回るような給料……となると、心が折れてしまってもおかしくありません。
そのようなブラック企業が運営している介護施設から逃げ出すようにしましょう。
ホワイト介護施設のように、ブラック介護施設は将来的に給料が上がって行く可能性も低いので、とどまるだけデメリットしかありません。
固定残業代として支払われている場合
固定残業代を支払っているから、いくら残業させても問題ないと、固定残業代を免罪符のように掲げている無能な経営者もいらっしゃいます。
固定残業代を給料に含まれていても、時間外労働が固定残業代を超えれば、超えた分の支払い義務は発生します。
そのため、固定残業代が支払われているからといって、どれだけ残業をしても、固定残業代以上の残業代が貰えないということはないのです。
そして、固定残業代を支払っていれば大丈夫なんて思っているような経営者がいるような職場で働き続けていては、体が持ちませんし、企業としての将来性も期待できないと思った方がいいです。
二度目の失敗をしない転職活動をする
残業代が出ない、夜勤手当がない、昇給も碌にしない……といった介護施設で給料を上げることは不可能に近いです。
労基が踏み込んで改善される可能性はありますが、手当や残業代を払ったら、赤字になって運営ができないとなったら、結局は共倒れです。
だったら、転職してしまった方がいいです。
そして、働く介護施設選びに再度失敗しないようにしましょう。
二度あることは三度あるということにならないようにしてくださいね。
介護業界=ブラックでも仕方がないと思わない
介護業界はブラックが多いということから、求人に記載されている待遇が悪くても、「こんなものか」と思って、就職してしまい人もいます。
その結果として、想像以上のブラックな環境から絶望してしまう人もいらっしゃいますし、給料が20万円を超える展望が全く見えない職場でもがき続けることになることもあります。
そうならいためにも、ブラック色の強い介護業界だからこそ、職場は慎重に選び、ブラック介護施設ではない施設を選ぶ必要があります。
ブラック介護施設かホワイト介護施設か判断する方法としては、
⇒転職の失敗を防ぐホワイト介護施設とブラック介護施設の判別方法!!
で詳しく述べているので参考にしてみてください。
給料20万円でも安月給なことには変わりない
給料20万円は、大卒の初任給ほどになります。ブラック介護施設に就職しなければ、20万円を超える目標の達成は難しくないはずです。というよりも、普通に働けば達成するはずです。
出世を目指さずに、一般の介護職員として働き続けることを前提にしても、介護福祉士の資格を目指しながら、25万円前後の給料は目指すといいと思います。
介護主任・副主任、施設長などを目指すつもりながら、将来的に年収500万円以上を目標に働くとよいと思います。
経験年数と実力を積み上げ、実力に見合った評価と待遇が用意できる施設で働く事ができれば、決して年収500万円以上を達成することも難しい訳ではありません。
しかし、そのためには、出世して行ける環境なのか、昇給金額や役職手当が低くないか、ボーナスが水準が低くないかといった点をクリアした介護施設で働く必要があります。
そのため、介護業界に特化した転職エージェントなどを利用して、就職・転職先の情報をしっかりとリサーチした上で、定年まで働くことになっても大丈夫と思える職場で働くようにしましょう。
⇒あなたの希望条件に近い介護施設を紹介してくれるオススメ転職エージェント